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奥八女焚火の森キャンプフィールド/キャビン、コテージの骨格が見えてきました

CATEGORY : 副所長ブログ現場レポート   DATE : 2020年12月3日

奥八女焚火の森キャンプフィールド(きのこ村復旧整備事業)は、2012年の九州北部豪雨でバンガロー等が流出した八女市黒木町の『きのこ村キャンプ場』の復興プロジェクトです。復旧整備の足がかりとなる基本構想プロジェクトが2017年に始動し、弊社は、きのこ村復旧整備事業の建築設計をプロポーザルで選定されました。

八女市、きのこ村活用計画策定業務を受注した株式会社 スノーピーク地方創生コンサルティングとタッグを組み、2021年開園に向け工事監理も終盤に差し掛かっています。

コテージの外観(黒木町笠原の丸太を使った軸組)
キャビンの外観(黒木町笠原の丸太を使った軸組)
キャビンの屋根仕舞の検討(大工さんとけんけんがくがくと)

石橋、室、 三宅(三宅唯弘建築設計事務所)

高宮南緑地/旧貝島家住宅整備・管理運営事業 軸組が現れました。

CATEGORY : 現場レポート   DATE : 2020年12月2日

令和2年3月に着工した、本事業の民設施設の軸組が現れました。

写真の向かって:旧貝島家住宅、クレーンの背景:民設施設①、右側:民設施設②
民設施設②の正面
民設施設②の外部柱
民設施設②の内部空間
民設施設①の内部空間

この事業の概要です。

1.事業の目的

旧高宮貝島家住宅の歴史的な価値や貴重な樹林地を保全し、未来

に継承するとともに,市民に親しまれる都市公園として、また観

光資源として来街者も日本文化が体験できる、もてなしや交流の

場として整備し、管理運営する。 (事業主 福岡市)

2.整備・管理運営の手法

官民連携事業(PPP)の手法による整備・管理運営

(コンソーシアム 代表 ポジティブドリームパーソンズ

九州建設、都市造園の3社で構成)

3.事業のスキーム

複数の構成員で組織された事業者が、公募型プロポーザル方式で決定、業務を行う構成員と福岡市とそれぞれ契約等を締結。

詳細は

https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/51718/1/00_takamiya_kouboyoukou_0426.pdf?20200306173431

4.旧貝島家住宅の概要

・炭鉱経営で麻生家、安川家とともに「筑豊御三家」の一つとされ

た貝島家。

・旧高宮貝島家住宅は1915年、貝島鉱業を興した貝島太助氏の

弟嘉蔵氏の邸宅として直方市に建設。

・1927年に現在地に移築された。

・戦後GHQに接収され,敷地内に新館が建てられた。 

・1960年代頃から1980年代前半頃母屋はアメリカ合衆国領

事公邸、新館は福岡アメリカン・センター(在福岡アメリカ領

事館広報部)館長公邸。

・敷地内の樹林地には,貝島炭鉱と関係の深かった明治の元勲、

井上馨や伊藤博文ゆかりの碑も残されている。 

・貝島家への返還後、1990年に母屋の一部であった茶室を現

在地に移築。 

・2005年に福岡市に寄付された。

5.福岡市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例の制定

・福岡市は,歴史的価値を有していても建築基準法の緩和を受け

られない建築物について、防火や避難等の安全性を個別に検証

した上で同法の適用を緩和し、増築や用途変更等の建築行為を

可能とすることで、歴史 的建築物を将来にわたって良好な状態

で保存・活用する福岡市歴史的建築物の保存及び活用に関する

条例を制定。

・旧貝島家住宅は2017年6月1日、福岡市文化財保護条例第

35 条の規定に基づき、文化財としての価値に鑑み保存及び活用

のための措置が特に必要とされるものとして、福岡市登録文化

財として登録。

・登録の理由は、「市内において有数の近代和風建築であり、一

部が解体されたとはいえ、規模が他に例を見ないこと」、「筑

豊の石炭産業全盛時の歴史を伝える貴重な建造物であり、九州

北部の炭鉱経営者の住宅と比較しても遜色ない価値を有するこ

と」です。

6.民設施設の設置及び管理運営について

・構成員は、レストランやカフェ、バンケット機能等を備えた民設

施設を事業者自らの費用負担及び責任の上で設置。

(結婚式場、飲食)

・本事業の事業期間は、事業実施協定の締結日から、公共施設及び

民設施設の管理運営期間が満了し、原状復旧の完了後、保証金の

清算が完了するまでの期間。当初の管理運営期間は 10 年間と

し、その後,事業者が本事業を継続することを希望する場合,更

新に係る諸手続きを経た上で、5~10 年の範囲内で事業を継続す

ることが可能。

7.事業スケジュール(予定)

・公募要綱等の公表 2018年3月 29 日

・優先交渉権者の決定 2018年8月下旬 

・事業協定の締結 2018年9月下旬 

・提案に基づく設計協議・諸手続き事業協定の締結から2018 年

12月頃 

・事業実施協定の締結 2019年4月下旬

・建設工事等 2019年4月下旬~→2020年3月

・開園(供用開始) 2021年4月頃→現在着工が遅れ開演時期も遅れる予定。

石橋・ヴー・チェ

カメラマンとの写真撮影

CATEGORY : 所長ブログ   DATE : 2020年9月27日

建築は竣工時、プロのカメラマンに撮っていただくのですが、撮影の合間、太陽の光待ちの間、色々雑談になるのですが、これがなかなか楽しいです。今までにお聞きした中で印象に残っているのをいくつか・・・

・今年82歳になられる建築家谷口吉生氏。写真撮影の際には必ず立会われるそうで、現場で家具の向きなどあーでもないこーでもないと嬉々として立ち回れるそうで、建築愛を強く感じるそうです。

・写真のクレジット(著作権)について。設計事務所によって意識が異なるそうで、しっかりしている事務所ほど、若手社員まで教育がちゃんとなされているそうです。襟が正される思いでした。

・大事なアングルを電線が邪魔するとき、やむなくレタッチで電線を消してもらうことがあります。事前にそれが分かっている場合は、図面にあらかじめ表記することで、それに応じた撮影の仕方、手間の想定ができるそうです。設計段階で撮影シーンを想像するためには撮影立会の経験が欲しいです。

・間接照明の光源、隠そうとするのですが、チラッとみえる角度があります。もう少し深かったら見えなかったところ、「目立たせないようにしておきますね」と言っていただき、反省しきり・・これこそ3Dでグリグリ回してチェックしたらいいかも。

・夜景の撮影は、天空光も少し残っている薄暮の時間帯が、内外共に映るいい写真になります(ブルーモーメント)。この時間はとても短いので、照明等万全な状態にして臨みたいものです。カメラマンの方もこの時間帯は小走りです。先日、帰宅ラッシュに巻き込まれ、夕景撮影に遅刻する失態を犯しました。反省。

3脚を建て、黒い布をカメラマンが被るイメージはよく知られています。建築写真の時も、黒い上下のカメラマンの方曰くガラス面への映り込みを減らせるからとのこと。なるほど。

・ダウンライトでキッチンやカウンターなどを照らすとき、ステンレスなどの場合、天井に反射で変な影が出るそうです。バーや雰囲気が求められる物件の場合、その影などもレタッチされるそうですが、反射率の低いカウンター材を選べば、そういう光も減らせるということですね。

杉本泰志

西長住公民館竣工間近

CATEGORY : 所長ブログ   DATE : 2020年9月26日

福岡市南区に建つ西長住公民館が竣工間際です。

昨年、プロポーザルで受託、基本・実施設計を行いました。

 

福岡市では約140超ある小学校校区にそれぞれ公民館が整備されており、

小学校と共に地域コミュニティの拠点となっています。

 

公民館建設にあたっては、ベースとなる設計基準をもとに、

各校区の特色に応じて、その地域ならではの公民館を、地域、行政、

設計が一緒になって考えていきます。

 

データで読める校区の特色(子育て世代が多い等)に加え、

実際の住民の方々との対話で得られる情報(公民館が宿題をする

子どもたちの居場所になっている等)でプランを練り、

意見交換をするプロセスは、とてもやりがいのあるものです。

 

ここ西長住校区では、館の中心となる1階ロビーを吹抜けとし、

子どもの居場所となる部屋を開放感高く隣接させて、立ち寄り

利用しやすい場づくりを目指しています。

 

現場に入ってからは、直接監理はしない立場ですが、

色・仕上決めに同席したり、完成模型、CGを提供したりなどして

重岡工務店さんの工事を後方支援。

地域と共に10月の竣工を心待ちにしています。

 

杉本泰志

きりしまたけのここども園 中庭工事完了

CATEGORY : 所長ブログ   DATE : 2020年9月22日

一昨年末から設計にとりかかり、昨年10月に開園した企業主導型保育園

「きりしまたけのここども園」。

 

普段お世話になっている霧島酒造さんと社会福祉法人郡元福祉会の浅井園長との

ご尽力により、霧島ファクトリーガーデン入口に開園しました。

 

お話は、基本平面が他社設計でほぼできている中、

「霧島ファクトリーガーデンの景観に調和する外観を含めた提案」

を求められる設計コンペとして指名をいただいたことから始まります。

 

時期はまさに年の暮れ。しかも来年度3月中の工事着工が必須条件。

目もくらむような短工期でしたが、霧島さんの仕事は是非とりたいとの思いから参戦、

無事ご選定を頂くことになりました。

 

その後、下森建装さんの施工で中庭以外を仕上げ、昨年10月に開園。

中庭にシンボルツリーとしてシマサルスベリの巨樹を植えることとなり、

その移植時期の関係から開園から約1年遅れの中庭完成となりました。

 

外構・中庭の設計は「みどりの設景室」の上野さん。浅井園長からの

「ジャングルのような園庭を」というハードル高いリクエストを、下森建装の方々、

植栽工事の内山緑地の西山部長、古賀さんと一緒につくりあげていただきました。

 

通常だと、原色のカラフルな遊具がいわゆる「子供らしい」景観を作ってしまうのですが、

ここでは徹底して原色の使用を行わず、遊具を担当してくれたチャイルド社さんにも

ご協力いただき、建築・外構・植栽・遊具が自然な色彩で組み合わされることで、

霧島酒造が大切にする「本物の素材感」を感じる場づくりを目指しました。

 

芝生上の敷砂が落ち、芝が新芽を出すタイミングを狙って9月下旬に

テクニスタッフのイクマ氏に写真撮影していただく予定です。

 

杉本泰志

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