福岡市内での中規模木造、初の木造公民館としてアイランドシティに建設された。
福岡市総合体育館の北側で前面には中央公園からはばたき公園をつなぐグリーンベルトが整備されている。
平家にすることで本来2階に必要な廊下、トイレ、階段等の面積は一階に集約することができ、プランの工夫で廊下を最低限にすることでロビーを広くすることができた。
中の活動を外に見せたいという地域住民の要望と、木架構がガラスカーテンウォールを通して同時に見ることができる。
市、森林組合と協議し280mm径の丸太から、梁せい240mmの製材を使用できることがわかった。その中でロビー約7.2m、講堂約8.2mスパンの構造検討を行なっている。また、必要天井高さから2寸勾配で屋根を計画したためロビー、講堂は大空間となった。
桁上からダブルのトラストとし、その間に照明を配置した。
露出しているトラス、構造格子壁は全て市産材をしている。そのほか1820mmでている軒天、ロビー、廊下の床に市産材を使用している。
外壁は木の暖色系と同じブラウンのサイディングを使用している。
木189m3総量(市産材35m3 県産材88m3)
所在地:福岡市東区香椎照葉
発注者:福岡市
主要用途:公民館・老人いこいの家
構造・規模:木造 平屋建
延床面積:624.70m²
施工:株式会社 博栄建設
竣工:2025年2月
業務: |
基本設計,実施設計,監理 |
担当者: |
杉本 泰志, 壬生 恭仁 |
備考: |
構造設計:川崎構造設計
設備設計:設備総合計画
サイン :TAP
写真 :イクマサトシ(Techni Staff) |