既存の大楠・松・楓を生かして前面道路側にオーナーのゲストハウスである「忠恕庵」を、奥に親族の住宅(二階建て)を配置した。中庭は既存樹木や枝垂れ桜、武蔵野欅などの高木とマウンドにより、来客エリアと住宅エリアを分けた。土状塗り壁や白漆喰の外壁、杉板張りの軒天井、サビ石敷き、瓦敷や緑豊かな植栽など、周辺環境に配慮した和の外観とした。ゲストハウスは洋と和の二つのラウンジで構成したもてなし空間。内装は土壁や桐天井に煤竹と桜の竿縁を配し、自然素材の仕上げで数寄屋風だが庭を望む低く抑ピクチャーウィンドウは開放感を感じられる。