大分市内で幼稚園から中学校・高等学校・専門学校まで様々な教育施設を展開する平松学園の高校、東明高校の体育館・隣接する別館の大規模改修工事。
建物は築30年経過したRC造で、1,2階に教室、3階にアリーナがある構成。アリーナ屋根には膜屋根が用いられていたが、雨天時の雨音・夏季の室温上昇などにより、使用の用途が限定されていた。改修では膜屋根を撤去し、新たに二重折板屋根をかけることで、音の室内環境を改善。合わせて空調整備を新規設置することで、年間通して天候や季節に左右されずに安定使用できる講堂・体育館として再整備した。改修にあたっては危険性を増大させないためにパラペットや壁面等のコンクリートを撤去して建物を軽量化、折板屋根を支える鉄骨の新規設置の重量増を含めてもトータル重量を抑える設計とした。屋根の掛替えという難度の高い工事を施主・設計・施工者の密な連携により実現した。新設された鉄骨屋根につくロゴマークは、新しい学園のイメージを発信している。
所在地:大分県大分市
発注者:学校法人平松学園
主要用途:学校
構造・規模:鉄筋コンクリート造+鉄骨造4階建
延床面積:1564.56㎡m²
施工:梅林建設株式会社
竣工:2023年12月